劇場にて鑑賞。凄いものを観ました。観賞後の印象は「エクス・マキナ」に非常に近い。どんどん思わぬ方向へ展開する。音の使い方が面白かった。ただメタファー疲れしている人にはオススメできない。終始あれは何のメタファーかとか考えて観てしまった。
最終的に女性の前に立ちはだかるのが自然科学とキリスト教であるという結論に思えて、確かにそれは地獄だなーという感じ。ホラー映画の表現を借りて男どもにも強烈に見せつける意図だったのだろう。だけど本当にホラー映画だと思って観た人には拍子抜けだったかもしれない。
一つ言いたいのはこの邦題のサブタイトルはおかしいということである。これでは「同じ顔の男たちが現れるという怪現象」が起きる映画かと思ってしまう。そうではなくこれは表現の範疇の話でありこの両者は全く違う。危うく楽しめなくなるところだった。これは強く主張したい。