評価は分かれているものの…凄い映画だった。
過去のトラウマに囚われている女性が心を癒す為に訪れたイギリスの田舎町でのお話。一応ジャンルはホラー。
夜道を1人で歩いた時に脳裏によぎる被害妄想が最大限に映像化されたようで恐ろしかった。
生理的な嫌悪感、私自身の実体験もフラッシュバックしながら不快感と恐怖が続く時間なのだけれど、おぞましく、圧倒的な映像美と音に魅せられてしまった。
特にトンネルのシーン。
私が映画を観る時は、普段眠っている脳の部分への刺激も求めていたりもするのですが、その刺激がこのシーンにはあった。
主演のジェシーバックリーの演技と、映像、音のシークエンスが本当に素晴らしい。
ラストの強烈なメタファー的描写を受け入れられるかが、この映画を好きになれるかの大きな分かれ道になりそう。
でも私は好き!!
男たちを見るジェシーバックリーの表情の変化も非常に印象的でした。
社会での男女の格差は ”アダムとイヴ” からもう始まっていて、本当に根深い問題なんだなぁ…。
そしてなんといっても「イットフォローズ」を彷彿とさせる、突然の全裸男は必見です。笑