足らんティーノ

MEN 同じ顔の男たちの足らんティーノのネタバレレビュー・内容・結末

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

牧師という姿で騙して近づき性的に搾取しようとする牧師、ブロンドの仮面をつけていて「問題がある」と言われる少年、「軍人の素質がある」と言われた管理人、そして不安を訴える主人公に取り合わない警察官―――4人の男性がそれぞれ根本的に同じ「男らしさ」を振りかざし、主人公には彼らは同じ顔に見える。

「自殺する」という脅迫で罪悪感を植え付けられた主人公

「男らしさ」から「男らしさ」が産まれ、さらに「男らしさ」を産む構図が、ビジュアル的にもかなりショッキングに描かれる。
それ(マチスモ)は男女の共同産物ではなく男からしか生まれない。単為生殖のセイヨウタンポポのように。

タンポポの綿毛は愛であり「女らしさ」
「愛が欲しい」と夫が言ったように、男性優位社会において女性は愛を与える存在だと見なされている。
豊穣の神であるグリーンマン(男性)が放った綿毛(「女らしさ」)を主人公(女性)は吸い込む(男から押し付けられる)。

目が合ったかどうかは分からないが、夫は窓とは反対の向きに落ちていた

(妊娠している)友人のライリーとのビデオ通話の途中に「(心の)叫び」が映る。

2024-34/字幕
足らんティーノ

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