このレビューはネタバレを含みます
MEN というタイトルで林檎の木と女性どういった話なんだろう、と興味本位で鑑賞。
自殺した夫にたいしての罪悪感からの暗さなのかとピリピリとした空気と彼が居なくなり1人になったのだから前に進みたいという爽やかな空気。
交互に空気が変わり彼女の心情を表しているのかなと。
どう進んでゆくのかな?と思っていたら まあ 嫌な雰囲気の登場人物ばかり。
笑ってるけど 柔らかく言ってるけどなんか、ねちっこいしなんか、なんか怖い。
田舎だから?仕方ないのか?と自分に言い聞かせてみようと思ったけど…
初対面なのに膝に手とか置かないでー!
だんだん不穏と不快と不安が増してくる。セクハラが過ぎる。
そしてラストのシーンの意味。
男達はものすごく気持ち悪くて 、しつこく追ってくるのに 主人公のあの冷めた顔。
呆れ切った軽蔑した あの目。
見終わった後 私はどう処理して良いのか悶々としていたのですが ある方のレビューを見て すごくすごくスッキリしました。
『いつの時代も差別をする男は生まれる。生まれ続ける。』
あぁ、納得。
だから あんなにも呆れていたのか。
男は女を我がものにしたく、そして所有する。離れようとすると怒り、執着し暴力を振るう。
差別やセクハラなどの問題提起をしている とても考えさせられる映画だけれど
心がどんより重く沈む作品でした。
ちゃあさん のレビューが読みやすく分析力が明晰で とてもとても勉強になりました。
ありがとうございました。