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リボルバー・リリーのHULのレビュー・感想・評価

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
1.5
雰囲気を出そうとするだけのもったいぶったセリフと演出。
ユーモアも0。
終始貫かれる安っぽいご都合展開。

序盤、綾瀬はるかが乗り合わせた電車で、たまたま都合よく軍人に捕まる少年の時点でどうにもならないほどに脱力。
助ける気満々のくせに、意味もなく足の不自由な子を突き放して歩くのはどういう演出意図があるのか? あの少年は何才の設定?
10歳以下でないとリリーが姿を消す前に、トヨエツが別の女に生ませていた子供になるけどそれでよかった?
同じ幣原機関の男の所持品検査をして体中まさぐっても、相手を素人と判断してしまうリリーの甘さ。
なぜかリリーの後を尾けることができてしまった佐藤二朗のご都合展開。
なぜか幣原機関の男にだけ銃弾を当てられないリリーの無駄なハイスピード演出。
敵方ジェシーや板尾の喉を絞って無理やり迫力を出そうとする声のつたない芝居。
大正時代も生かされてなければ、野村萬斎もただ出てきただけで終わる。

ラストのクライマックスも意味不明。
霧を出したのは何のため? あれで何かかっこよく見せることができたのか?
そもそも海軍の建物に少年を連れていくことくらいどうにもでもなるでしょ。なんでその建物へ連れて行くと安全になるの?
 
何もかもが中途半端。本当にひどいものを観てしまった。
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