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警官の血のHULのレビュー・感想・評価

警官の血(2022年製作の映画)
3.5
それなりに緊迫感もあって面白かった、原作小説の肝の部分を2時間にまとめているのはたいしたものだが、3世代に渡るストーリーの薄まり方は仕方ないか。
警察内部の互助会的システムで捜査費を捻出して正義を貫いているというのは面白かった。戦後の朝鮮半島であり得そうに思える。
おおむね途中までは悪くなかったのだが、最後はなんだか行き当たりばったりに見えてしまったし、どこまでが狙いなのかわかりづらく、だからこそカタルシスも弱い。
父親が潔癖な正義でもないので、かたき討ちにのめりこみづらいのも痛いな。
主人公が最後、刑事の後を継いでいる感はかなりライトになってしまっていたか。
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