HUL

風の無法者のHULのレビュー・感想・評価

風の無法者(1967年製作の映画)
2.5
もう少し面白くなりそうなのにな、という作品。
無法者の主人公が、正義に目覚めているのかいないのか、終盤までどっちつかずでいるため、感情移入がしづらい。
過去に無法者であったことを隠しながら、思いきり正義を実践していたならベタではあるがわかりやすくなっていたと思う。
主人公が若者に肩入れするにいたった理由が薄味にしか描かれていないので、善に振れるか悪に振れるかの葛藤が弱い。
ラスト、若者は主人公の悪事に気づいていたというものの、あまり本筋のカタルシスに結びついていないのは特にもったいない。

2回目の盗みで若者に裏をかかれていたのと、人質の女性がさらっと殺されてしまう点には、昔の映画だからこそかもしれないがちょっと驚けた。
HUL

HUL