LAのアパートに引っ越して来たリヴァイが謎の超常現象を目撃した事で、隣の部屋のジョンと協力して一攫千金のドキュメンタリーを撮影する事になる。
モノローグや過去の回想など、様々な映像媒体を多元的に往復し、浮遊現象の真相に迫ろうとするのが、この物語りのプロットでもある次元の扉を探す説話構造と一致している。
エルサレム症候群の様に断片の細部と細部が響き合いながらも、最後まで謎の現象の正体が一体何だったのか説明される事は無い。意味に捉われるジョンと意味を創り出すリヴァイ両者の人物像も魅力的。B級ホラー目的で観たら割と良作だった。