クリーム

PIGGY ピギーのクリームのレビュー・感想・評価

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)
3.9
怖さが薄くホラーと言うより、スリラー寄りかな?主人公サラと犯人の心理描写や展開を予想するのが楽しかったです。しかし、虐めが幼稚なので序盤「?」って思います。そこを我慢すれば、展開も面白いので、わりと良かったです。ラストも考えさせられるのが好みでした。

スペインの田舎町に住む10代のサラは、体形から同級生の少女マカ、ロシ、クラウから虐めを受けていた。クラウはサラの幼なじみで友達だったのに…。ある日プールで、彼女達から網を頭から被せられSNSにアップされ、着ていた服やバッグを持って行かれた。水着姿で泣きながら帰る途中、見知らぬ男に拉致され助けを求める血だらけの彼女達を見かけた。 サラは、恐怖で手を振り見送った。



ネタバレ↓



犯人は、サラとプールで一緒にいた男で、何故かサラに好意を抱く。虐められている姿に同情したのか、単に好みなのか、サラに危害は加えません。
少女達は行方不明になり、監視員と店員がプールから遺体で発見されました。
プールにいたと言うサラから話を聞こうとする警察ですが、サラは川で泳いだと嘘をつきます。
少女達の両親は娘の携帯の反応を頼りに森の中を探し、サラも自分の荷物と携帯を探して森の中へ。少女達の両親に見つかりそうになると犯人が現れ、2人は息を潜めます。顔が至近距離まで近づき、サラは恐怖と共に恋心が芽生えます。
クラウの恋人は、サラに事情を聞きに来ます。
犯人はサラの家に忍び込み、父と母を殴り、弟に迄手を出そうとしますが、サラが止めます。男はサラの手をとり、車に乗せ、隠れ家へ向かう途中、牛とぶつかり、事故に…。気を失ったサラを男は抱き抱え隠れ家で手当てをしました。
目を覚ましたサラは、手足を縛られたクラウとマカを発見。助けようとしますが、縄が解けません。 クラウは、サラに通報はしたのか?助けは来るのか?聞き、答えないサラに役立たずと言い捨てます。2人は自分を先に助けろと騒ぎ立て、犯人が戻って来た。
男は、サラに2人の殺しを強要します。しかし、サラは、男にナイフを刺します。その時、男が発泡し、クラウの片手が吹っ飛んだ。サラは必死で男の首元に噛み付きます。我に帰り、サラはお願い死なないでと止血をしますが、男は亡くなった。サラは銃で、2人の縄を撃ち落とし、血まみれの姿で歩いている所をクラウの恋人がバイクの後ろに乗せ街へ向かうのでした。

サラのお母さんが、娘の気持ちを考えない酷い人でイライラしました。拉致された少女達もやり過ぎだし、助けに来たサラに役立たず!と吐き捨てる等、こちらも酷い。サラが犯人にときめくのも無理無いかも知れないと思った。で、サラが良心と彼の狭間で揺れる姿が面白かったです。犯人が、サラをお姫様抱っこするシーンがあるのだけど、俳優さん凄いです。平然とやってます。あの後、サラは幸せな人生を送れるのだろうか?
少なくとも犯人を噛み殺したサラに虐めっ子の少女2人は何も言えないだろうけど…。お母さん変わらないだろうなぁ。結構、好きでした。
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