なかなか色々考えさせられる映画。社会の構図とかレールから外れてしまった人の苦労、性格や気質による運命の流れ。物語としての面白さもあるけれど、それ以外の要素も多分に含まれており、見ごたえは十分にあったと思う。主人公がかなり気が強くて、上司には歯向かうし仕事の面接官とも言い合いになるしで、一見すると仕事が続かないのも失敗するのも「自業自得」と言われがちな人間なんだろうが、よくよく見てみると本当にそうなのか？このじわじわくる不当感は何だろう、と思えてくる。彼女が腹が立っている本当の理由は何なんだろうか。
