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チャイルド・プレイ2の消費者のレビュー・感想・評価

チャイルド・プレイ2(1990年製作の映画)
3.7
・ジャンル
スラッシャー/ホラー

・あらすじ
殺人鬼チャールズ・リー・レイの取り憑いた人形チャッキーから生還した少年アンディ
彼は児童養護施設に預けられ母カレンは証言を信じられず精神病院送りとなってしまった
そしてアンディは里親、シンプソン夫妻の元に一時保護される事となるのだがやがて死んだはずのチャッキーに再び付け狙われる様に…
何を隠そう彼は事件の報道を受けて隠蔽を図った玩具メーカー、プレイパルス社の元で再生されていたのだった
アンディの周囲で相次いでいく殺戮、そしてとうとう毒牙はアンディにより激しい形で剥かれ…

・感想
殺人人形チャッキーの凶行を描くシリーズ2作目
監督が変わっているが脚本はドン・マンシーニが続投している

大筋としては人間の体での復活を目論むチャッキーがアンディを狙うという前作とさほど変わらない内容
しかし前作と大きく異なるのは実母カレンの不在によりアンディが半ば孤立状態にある事で養父母との不和を描いているという点では家庭環境に問題のある子供達が標的とされた「エルム街〜」に近しい物がある
大人達の多くは頭ごなしにアンディの話を否定し問題が起こるとすぐに疑う
そうした社会の現実を身に沁みて理解している里子で姉的存在となるカイルとのバディー感がジュヴナイル的で上手く差別化されていた印象
大人に頼れない子供達が共闘するという面では「イット」の様な良さも僅かながら感じられた

それでも金太郎飴感は正直否めないものの殺人描写がソフトな代わりにチャッキーがズタボロにされていく展開は今作でも健在
そこだけでも十分な満足度が得られるのでしっかりと楽しい仕上がりになっている
前作では暖炉にぶち込まれ黒焦げになり頭と片腕片脚を銃で吹き飛ばされて尚チャッキーは殺しをやめようとしない
今作ではそれがより不快描写の方向に振られていて最高過ぎる!
身動きを封じられ手首を自ら切ってフックの様にナイフを差し込んだ挙句、下半身が切断され排液をかけられドロドロに…
トドメとして排液を飲まされ爆死というダイナミック且つ気持ち悪い死に様は改めて圧巻…!
1作目の時点で完成されていたフランクで猟奇的だけど土壇場には小物になるナイスキャラが今作でも良い感じ
アンディの追い詰め方も小狡くて何か良いんだよなぁ

がっつりコメディ化される前のオリジナルシリーズ作品は次作まで
この3作目が1・2作目以上に内容を覚えてないから新鮮に楽しめたら良いな
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