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かがみの孤城のminamoのレビュー・感想・評価

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.5
原作を見た人も、そうでない人も楽しめる作品。


伏線回収がきれい!
そしてストーリーが実写化ではなくアニメであることに拍手。
これでいい、これがいいって感じ。

多くは語らないけれど、ラストまでの勢いは飽きないで見ることができました。

生きにくさを抱えた子どもたちが、迷い込んだ孤城で何を持ち込み何を持ち帰るのか。



後日追記


リクエストされて、2回も劇場で鑑賞した珍しいアニメ作品となった。

2回目はすべてを知っている上でもう一度見ると、小さな変化や演出に気がつく。
そしてそれでも泣く。むしろ泣く場面増える。

一度目にもらった赤い封書は、ラストに綴られ、もうないと言われていたのに新たにもらったその特典には、この作品の中には自分も含まれていたのだと造りて側から伝えられる感覚に。

辛辣な言葉、辛い場面も多いけど、これを歩きだす力にもしてほしいと思う意図があるように思った。

その時の被害者でいい
そのことは忘れなくていい
思い出したら辛いでいい
重ねて取り乱すことがあってもいい

あなたの記憶と想いはあなたのもの
ここから先の未来もあなたのもの


虐められたり人間関係に悩んたことがある人には、過去をほじくりだされるかのように辛いシーンもある。
そして、そこに囚われている自分自身がその孤城という檻に自分を留めていることを、この物語に伝えられてしまう。

切り込み方が乱暴だけど、ここに気づけた人には、見た先から何かを変える作品になると思う。


追伸 
一度目はストーリー追いかけてて流してしまっていたけど、2回目で気がついたもう一個。

『真実は一つ!』

遊び心にやられたーって感じ。
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