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かがみの孤城のfkrのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

@地上波 まあ良い。 要はネットなんだけど、時間軸を混ぜてるのは新鮮味がある。 先に言葉があって行動があるのでアニメーションは死んでるというか、そもそも動きに注力していない。例えば萌ちゃんの家から帰る際に、玄関で靴をはくけどそれぞれ片足を上げて確認もせずにはいている。真後ろに萌ちゃんが立っているのに、そんな所作を果たしてするだろうか、とか。下駄箱に置いてある手紙の封を切る感じ、全然ないよね、とか。そんな所を訴えたいものではないことも充分分かるんだけど。 あまりにも説明に説明を重ねた進行だし、7人の抱えた過去の描写が画一的でかなりライトに描かれている。それはそれでいいけど、動きが乏しいのも相まってまあまあ退屈ではあるし、時代のずれからくる別の辻褄合わせの楽しさは本作が描くいくつかのテーマと果たしてうまく融合していたのだろうかとも思う。
どのくらいの頻度であの城に通っていたのか不明だが、1年近い期限はあったはずで、テーブルでお茶したりボードゲームやってて時代のずれに全員気づかないのは、お話として引っ張って盛り上げる(終盤にバラす)ためだけに作られているように思える。「なんで気づかなかったのだろう」は作り手のエクスキューズでしかない。オオカミさまや城のそもそもの成り立ちや目的もフワッとしててよく分からないし、最後に記憶を覚えている存在もいたりと色々とルールが曖昧すぎませんかね。
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