別荘に侵入したジェイソン・シーゲルが、持ち主である大富豪ジェシー・プレモンスと妻リリー・コリンズと鉢合わせるところから始まる、ワンシチュエーション・サスペンス。登場人物が(ほぼ)この3名で、それぞれの感情の変化を微妙な表情から読み解くのが面白かった。
原題の「WINDFALL」(予期せぬ大金、棚ぼた)というタイトルからすると、“衝撃的なラスト”になるのだろうけど、3人の表情の変化を注意深く見ていると、むしろあのラストこそ必然のようにも思えてくる。それぞれの足元が、繰り返し映し出されていたのもとても象徴的。