足拭き猫

教育と愛国の足拭き猫のレビュー・感想・評価

教育と愛国(2022年製作の映画)
3.8
歴史から学ぶということは、なぜそうなったのか、それをやった結果どうなったのか、もっと他のやり方はなかったのかを検証して国の運営に活かしていくことだと思うのだが、歴史のことだけに限らず、そういうことが一番苦手なのが我々日本人なんだなと改めて認識させられた。
東大の歴史学者の教授がなぜ教科書を変えたいのかを問われ、反日の内容だからと答えるのはまさにSNSの投稿を見ているようで、もう私たちは自分の力で学んでいくしかないんだなと半ば絶望を感じた。

梯子を外された籠池氏が、一次安倍内閣と二次は違うと言っていたが、私から見ればおんなじ、人の心は変わるもの。
映画として公開されたのは今年の5月なのでそこはクローズアップされていなかったけど、学校へのクレームハガキの冒頭に「共産主義の教師たちが作った教科書が採用されているのは・・・」と書いてあるところに、自分とは違う意見の人を組織的に攻撃するやり口はここにもあるんだなぁと、そこに気を取られることに。