どらどら

グッバイ・クルエル・ワールドのどらどらのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

- 家に帰りたい、、!

居場所なきものたちの咆哮が時代を撃つ
奪われたものたちから奪うものたちへ
コケにされたものたちからコケにしたものたちへ
銃口は、こちらを向いている

この狂った世界で踊れ
たとえ血みどろでも笑え
世界が、変わる
勝者は、俺だ

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全く違う映画を何本も観たような感覚
とにかく意図も思いも何もかもが違う人間たちが、血みどろで踊り狂う様を食い入るように見つめていた

元ヤクザと社会復帰
貧困と性ビジネス
行き場のない元左翼
使い捨てられる半グレ
汚職と警察

そのポップな見た目とは裏腹に、登場人物はそれぞれある社会の負の側面を背負う
否、背負わされている
それゆえに行き場のない彼らは時代に、世界に牙を剥き、銃を撃ち放つ
最後に立っているもの、そして笑うものが彼らであるというのが極めて示唆的ではないか

しかし玉城ティナと宮沢氷魚のシーンだけほんとに違う映画みたい
宮川大輔とのギャップが大きいのもあるかも
パルプ•フィクションを強烈に意識したであろうカットもバチバチに決まっていた

斎藤工もエグい!バチバチで、ほんとにキマっているとしか言えない!

大森立嗣監督、とにかくカッコいい作品を撮りたかったとのことだがそれは大成功!
しかもちゃんとこの映画は時代を、社会を撃っており、過去の大森作品とも明らかに地続き

これこそ映画!という2時間
公開したらまた観にいきたい〜
どらどら

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