名波ジャパン10

シャイロックの子供たちの名波ジャパン10のレビュー・感想・評価

シャイロックの子供たち(2023年製作の映画)
3.7
銀行の裏側を描く池井戸潤作品の映画化。半沢直樹シリーズの波瀾万丈さには程遠いが、それだけに銀行の実相に近いのかもしれない。「シャイロックの子供たち」という題名自体が池井戸潤の銀行観を表している様に思える。阿部サダヲというおよそ銀行員らしからぬ役者の起用は映画としての緊張感に欠け、ストーリー展開も池井戸潤作品としてはかなり物足りなかったが、仮に実話の映画化というキャプションをつけていたらかなり楽しめていたかもしれない。実際の銀行マンに感想を聞いてみたい作品。