このレビューはネタバレを含みます
主題歌「サンクチュアリ/空白ごっこ」
挿入歌「かみさま/空白ごっこ」
田母神（ムロツヨシ）の優男から狂った男へ変化する様と、優理（岸井ゆきの）の本気で観客を苛立たせる演技が素晴らしかった。他にも告げ口くそ野郎の梅川（若葉竜也）、YouTuberのチョレイ（吉村界人）、カビゴン（淡梨）、デザイナーの村上（栁俊太郎）等登場人物全員好きになれないという反面教師的な作品。
映画前半は、見返りを求めない田母神の無償の愛情と、イモっぽさ全開のバズらないYouTuber優理の二人だけの仄仄した世界で良かったが、優理のボディペイント映像で意見が分かれてからの後半はガラッと雰囲気が一転。簡単に田母神に見切りを付け、新しいパートナーと動画制作を始めた優理は見た目も心も分り易く一変。対して見返りを求める田母神は狂喜乱舞の復讐動画制作に走る。
結局、家族以外で無償の愛は成立しないのかな。
ラストの「でも、ありがと」だけで救われた田母神。彼の求めたカタルシスはこんな簡単なことだったのか、もしかしたら本人も気付いてなかったかもしれない。
今日クソ天気良いな。
