このレビューはネタバレを含みます
まあそりゃあこういう映画だもの、最後は一緒になるに決まっている。
それをどう引っ張るのか、感傷的な盛り上がりはどうなのか、どのタイミングで愛憎が切り替わるのか、が見せ場だが、しっかりとそれぞれの見せ場を中国文化で彩る。
その反面、容赦のない中国文化も見せつけてくる。女はいらない、家族だから面倒を見ろ、子供はわがまま、酷いものだ。その犠牲者たる姉。無表情な彼女の演技がよく似合う。
北京への進学にあまり情熱を感じなかったのは単純に両親から離れたい、両親のやることに逆らいたい、だけ、だったんじゃないだろうか。
それを溶かしたのが弟なのだとしたら、意味はあったんだろう。そうしてあの2人の人生は始まるんだろう。
悪くない映画だったけれど、うーん、印象的なシーンがあまりないから忘れそうな感じ。もし、弟を捨てて進学に走ったなら印象に残る映画になったのかもしれない。良いかどうかは別として。