沖田監督の映画を見るといつも「いい映画」すぎて衝撃を受ける。
さかなクンさんの自伝をベースに沖田ワールド全開で展開する、さかなが大好きな子の物語。ファーストシーンの意味わからんファンタジーさとか (ティム・バートンみたいにしたかったらしい)、ちょっと器がでかすぎるお母さんとか (とにかく美人がいいな、という気持ちでのキャスティングだったらしい)、海水浴のエピソードとか、ヤンキーとの決闘&カブちゃんのお散歩とか、シークエンスひとつひとつが際立っておかしいのになぜかうまくいってて本当に不思議でならない。2時間超えの大作なのに体感は90分くらいでした。すげえ。どうなってんだ。
監督いわく子役さんのファーストシーンの水族館ではアドリブがあったそうで、それを聞いたらさらにあの子が愛おしく思えた。
さかなが好きで好きでただひたすらに好きで、「それでいいじゃない」って周りに認められ受け入れられるって素敵だ。いいなあ。私も誰かの好きを大切にできる人間でありたいと思った。