はじまってすぐ誰がお姉さんなのかお兄さんなのか叔父さんてだれ？って関係見失いましたが猛烈に好きなクライムサスペンス。女優さんみんな美しー！ナオミさんの高笑いサイコーでした。山谷チャンはお手伝いさん役。真鶴にみんな集結。六邦特集みていくうちに俳優さんも段々と覚えていって楽しさが膨れ上がった。女たちがリードして進行していくピンク映画、こんなのあるんだーとホント目から鱗で感激。上映された作品のなかで久我剛監督の撮影も素晴らしかったし。また上映やってほしいです。

六邦映画、展開がそこそこあるからロマポピンク映画に陥りがちなうたた寝が全く無い。まんまタイトル通りの完全犯罪なんだけど谷ナオミと山本昌平2人の存在感が強めでずっと顔面を追ってしまう。特に後半山本の顔芸が炸裂する濡れ場で誰も笑ってなくて笑い堪えた…冒頭真鶴海岸に仁王立ちの山本を観ながら昔真鶴で漂流物を拾ってアクセを作る友人のことを思い出していた、真鶴は特殊な入江からレアな漂流物が行き着くとのこと。本作も真鶴海岸の漂流物のようにラピュタに辿り着き、もう2度と観る機会の無い映画だと思うと感慨深い。

「スケコマシの掟〝SEX〟放浪記」
（小川卓寛）
2022/3/13

お嬢谷ナオミに振られた腹いせに中卒山本昌平がレイプ魔になっていくしょうも無さ。この2人が居るだけで映画は成立する。ゲイバーのママのヒモのくせに外に出ると器は小さく、家では傲慢かつ態度はデカい。だからしっかり面白い。

• #mingo2022

昼は番匠、レイトは六邦。この春は何度ラピュタに通ったことか。とくに六邦映画特集を組んでくれたことには感謝しかない。ありがとうございます。とはいえ「スケコマシの掟 “SEX”放浪記」を見逃してしまったことは一生の不覚。悔やんでも悔やみきれない。

ということでマイファースト六邦はこの「性の完全犯罪」。谷さんと山本昌平さん以外ほんと誰が誰やらの状態なのに娘のような義母やら急にしゃしゃり出る義兄やら登場人物の関係性がわけわからずのまま真鶴のホテルに関係者わいわい全員集合しての復讐劇。最高のピンク・ノワール。