TakuoAoyama

線は、僕を描くのTakuoAoyamaのネタバレレビュー・内容・結末

線は、僕を描く(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

主題歌「くびったけ/yama」
挿入歌「Lost/yama」

人生と自分を見つめ、物事の本質を描く水墨画。
悲しい過去を自分の中で昇華し、静寂の中で描いていくことで成長していく。

冒頭アートを見ただけで涙する霜介を観て、そんな感性と純真な心は素敵だなと思いきや、過去の悲運と連想して涙してたとは。

「真っ白な紙がそこにいたから。」
「真っ白な紙には無限の可能性がある。」

霜介が真っ白な紙に見えた先生は初見で弟子にならないかとダイナミックに勧誘する。

筆に濃淡をつける、四君子が基本と水墨画の初心に触れることができ、興味が湧いた。この映画を機に水墨画を始める人もいるのではないか。

大きな白紙に描く実演の揮毫会は大スクリーンを堪能する映画の楽しみ方の新しい形だと感じた。

終始、横浜流星と清原果耶の透明度と江口洋介の職人感が素敵でした。
(主人公の名字は青山くん)
TakuoAoyama

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