話題になっていたので鑑賞。
結果、本当に面白かった！のでした。
飛行機という密室空間の中に殺人ウイルスがばら撒かれる……という割とシンプルな軸なのに、こうも息もつかせぬ展開を盛り込んでくるとは……と関心してしまう。
冒頭から流れる不穏な空気、漂う緊張感、逃げ場のない閉塞感に極限状態が重なり、見ているわたしたちもハラハラドキドキさせられ、先の見えない状況に絶望感を覚えてしまう……いやあ、見事に引き込まれてしまいました。
特に、ラスト付近でくだされるある決断には涙を流さずにはいられません。あれは泣くでしょ。
もちろん、気になる点も割とあります。
それぞれのキャラの背景は想像の範囲を超えなかったし、その関係性も出てくるセリフもちょっとイマイチだなーと思うところもありました。
なにより、ウイルスの危険性がいまいちわからないところが大きな欠点で、言葉ではやばいと説明されているけど実際はそうでもない……？と思えてしまうような印象を受けてしまいました。まあ、実際コロナも感染する人しない人、症状が出る人でない人、などなど千差万別だったのでこのウイルスもそうなのかもしれないですが、にしてもちょっと……と違和感。
しかーし、そんなこと気にならないくらいにズバズバ物語は進み、絶望と希望を繰り返し、そして涙する……。
2時間超えはちょっと冗長的に感じもしたけど、十分に楽しめる良い映画でございました。
いやあ、韓国映画は本当にクオリティ高いなぁ……。
今の日本でこういう映画を作れるでしょうか……そして観に行く人がどれくらいいるのでしょうか……と考えると、少し寂しくなりますね。
やはり韓国映画は一定のクオリティをあっさりと飛び越えてくると感心せざるを得ないですね。
