ソン・ガンホ&イ・ビョンホンという「JSA」のコンビの再共演に惹かれて視聴。でも地上と空中に分かれるので共演シーンはほぼない。とほほ。
この映画、すごいと思ったのは、細菌テロが起きた航空機に対して、アメリカや日本が着陸拒否したのはともかく(それも問題だけど)、韓国の国民までもが着陸を拒否するという非道ぶり。自国民をここまで酷く描くかと。
そして、追い詰められた乗客たちがある決断を下す場面は、エモーションがダダ漏れで、さすがは韓国映画だなと感心しました。このシーンは本作の白眉でした。
で、そのまま悲劇的結末に向かえば、この映画はものすごいトラウマ映画になれたのですが、さすがにそこまで露悪的なことできないか…。
映画を俯瞰して見渡せば、乗客にパイロットが偶然いたらストーリー展開は読めてしまうし、地上から支援する側の「役に立ってない感」はいかんともし難い。やはり傑作とは言い難いです。