ガンプラ監督

劇場版 Gのレコンギスタ IV 激闘に叫ぶ愛のガンプラ監督のレビュー・感想・評価

3.9
7/30(土)に新宿ピカデリーにて鑑賞しました。当方、幼少期に1stガンダムリアタイ世代、ほぼガンダム作品は網羅、TV版Gレコファンのレビューです。(多少ネタバレ有)

まず、第四部、かなり良かったです!興奮さめやらぬ…。劇場版の第一~三部は新規カットのおかげもあって、TV版よりも登場人物達の感情の流れがわかりやすく、主人公ベルリにだいぶ感情移入しやすくなってましたが、そのままの勢いで最新エピソードも没入できました♪

特に第四部は、主人公たちも知らなかったGレコ世界の重大な秘密が明かされていきますし、メカズキにはたまらないG系のモビルスーツも続々登場して、興奮する要素が目白押し。

さらに、TV版ではサラっと描かれていたGセルフ・パーフェクトパックに搭載されている兵器"フォトン・トルピード"の超兵器ぶりがえげつなく描写(このあたりも演出が丁寧になってますよね)。そこから、カシーバミコシを背景にしたマスクあやつるマックナイフとのバトルシーンは必見な迫力でした!(マックナイフのガンプラが欲しくなりました)

というわけで、個人的なスコアは4.0以上つけたいのですが、惜しむらくは…わかりやすくなったとはいえ、単語の予習無しでは一度見ただけでは理解するのが難しい世界観(目的や勢力図など)、テンポ良い!と言えば聞こえはいいのですが、キャラクターやMSも次々と登場するので情報量がすごく、ガンダム初心者の方にはオススメしづらい所はあるので、ちょっとだけスコアマイナスしました。

少し話はそれますが…初夏公開の『ククルス・ドアンの島』は1stを今に蘇らせる意味では良い企画だとは思うのですが、正直、CGで描かれたMS戦や、回顧主義的な内容には正直「…」と思う所も多かったので、80歳過ぎて、この若々しい感性で「新しいものを届けたい」という富野監督の力量にはあらためて感銘を受けます。あと、やっぱり本家が作ってるからセリフも随所に「富野節」を感じて、「ああ、これこれ♪」という感じが満載です。

「ククルス・ドアン~」にかけてる宣伝費とか公開規模、少しは『Gレコ』にまわしてくれたらいいのに…。もったいない。

「エネルギー問題」を巡る物語として見ると、現実の世界でも非常に需要なテーマを扱っているし、軌道エレベーターが登場する作品としては「ガンダムOO」あたりと比べて観るのも一興かと。

「エヴァンゲリオン」の難解さがOKであれば、ぜひ、「ガンダムズキ」でTV版の『Gのレコンギスタ』に挫折してしまった方にこそ、オススメしたい劇場版。いまなら、各種サブスクで第一~三部の復習出来ますし、ラストの第五部は今週末に劇場で公開になるので、この機会に観て頂きたい!考察ズキな方にもおすすめしたいな。

公式Web等でちょこっと単語の予習して観てくださいね♪同監督作「∀ガンダム」との繋がりを色々と妄想しながら観るのも楽しいですよね☆さて、最終章はどんな仕上がりになっているのか楽しみです!バンダイさん、Gセリフのマスターグレード発売して!お願い!

P.S. 新宿ピカデリー1Fでは「Gのレコンギスタ」展が開催されていて、美麗なイラストを巨大なパネルで観れますし、富野監督作品の貴重な資料も展示されていて、観劇後も楽しめました!こういうの嬉しいですね♪いっぱい写真撮ってしまった。

P.S.2 なぜこの時期にGレコのガンプラ再販が無いのでしょうか…解せない…。買うのに…。
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