にっきい

ザリガニの鳴くところのにっきいのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
3.2
中盤以降やたらと服脱ぎます。見えるのは男の方だけだけど。

予告見て重厚なミステリーだと思って楽しみにしてた作品。
予告以外の前情報は無しで観ました。

湿地の娘の処女喪失の話し。
ちょっとネットで調べてみたんですが、実際にはザリガニは鳴くというより求愛の時に音を出すだけみたいです。
でも読んだのが学者の論文じゃないから、信憑性は分かりませんが。
1969年ノースカロライナの湿地帯で裕福な家庭に育つチェイスの転落屍体が発見される。
容疑者として"湿地の性悪女(娘)"と地元民から蔑まされているキャサリン・D・クラークが逮捕される。
果たしてキャサリンが犯人なのか?それとも事故死なのか?…って話し。
予告見た印象から排他的な街の住民たちが捜査協力をしない、なんなら妨害をしてくるような闇を描いた映画かと思ってましたが、実際は事件をめぐる法廷劇でした。
と言っても事件に関する捜査がメインだったり、法廷での駆け引きがメインだったりはしません。
湿地の娘カイヤ(何故キャサリン・D・クラークの愛称がカイヤなのかは不明)の生い立ちから事件当日までの回想がメイン。
しかしこのカイヤさんの生い立ちが壮絶。
1953年に家庭内暴力に耐えかね母親が蒸発。
後を追うように次々と姉兄たちも逃げ出したいく、
6歳になっても学校にも通わせてもらえず裸足のカイヤ。
母親からの手紙で戻ってくる気が無いと悟った父親までが家を出て行ってしまう。
6歳で教育も受けず、自分で貝を採ってそれを売って生活するって悲惨すぎる。
1962年に愛する人が出来るんだけど、その彼テイトが1963年に大学進学してそのまま音信不通。
そして次に出会ったチェイスは欲しいものはどんな手を使っても手に入れるタイプで、カイヤの気持ちなどお構いなしにグイグイ迫ってきて処女まで奪ってしまう。
家庭内暴力、児童虐待、差別、異性愛行為と重い事描いてる割に規制が付いてないのはテイトとチェイス、2人の男性との恋愛がメインだからか?
事件?事故?の鍵になるのはカイヤが学校に通ってない事。

この日は朝バタバタと用意をして出かけたので電車に乗った移動してる間も含め、鏡で自分の姿を見る事がなかったんです。
1本目観るシネコンに着いて上映前にトイレに行って、ふと鏡を見ると…。
Tシャツ裏表逆に着てるやん!w
上着を着てたから目立ってはいないと思うけど、こんな格好で大阪まで来てたなんて!www




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2022年11月19日
鑑賞回:16:10〜18:25
劇場名:MOVIX京都
座席情報:シアター⑨ E-12
上映方式:2D 字幕
レーティング:G
上映時間:125分
備考:リピーター割引
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【ネタバレ備忘録】
カイヤは学校には1回行ってみたものの、馴染めず逃げ出してしまう。
その後は自然界の動物たちに学び生きる術を覚える。
テイトに出会ってからは読み書きはテイトに教えてもらうが、そもそも幼児期に教育を受けてないので基礎道徳が無いはず。
実際自分の命が危険にさらされるので、それを回避するためにチェイスを殺したんだから。
そんな少女が普段あんなに普通の生活をしていた事に違和感。
自然界に学んだのなら、気に入らない事が有れば力ずくで解決しようとしてたのではないか?
もう一つ疑問なのがチェイスがカイヤと会ってる時以外、街の生活では友だち付き合いも多く、親のススメだとは言え婚約者まで居たのに、カイヤにもらった貝殻のネックレスを肌身離さず付けていた事。
カイヤの事は遊びだと街の仲間には言ってたし、別れる前も暴力的にカイヤをレイプしてたのに、やっぱりカイヤが本当は好きだったのか?
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