このレビューはネタバレを含みます
予想以上に面白かったです。
原作は読んでなかったですが映画を観て読んでみたいと買いました。
原作があるので、ストーリーは素晴らしいのは確かですね。
でもこの作品の撮り方も素晴らしくて、観てる人にわかる様に、証拠となる物を少しづつ散りばめて行きます。
例えば赤のニット帽など、なぜあったかなど、一気に示すのではなく、少しづつです。
最初観てて気になったのは、主人公の撮り方で、自分の回想シーンを喋っているのに、なんか映像は他人が観てる様な撮り方なんです。
なんて言うか、映画やテレビで第三者が外から見ている様な感じで、凄く気になりました。
所が裁判で無罪になり、そこから一気に撮り方が変わります。
それは彼女が世間から認められてからか、正面からの顔が多くなりました。感情が動いたのですね。
あぁコレで幸せになるのですね…と思ってからの、最後のあのオチは本当に怖くなりました。
少しづつ散りばめた証拠。彼女は学力を身につけ、空がなぜ青いかまでわかる天才。
そして緻密に計算して、バスの時刻から計画を完璧にします。
そして死ぬまで告知しない計算高さ…怖いと思いました。
でも彼女は、捕まってから一度たりとも「殺してない」と言ってませんでしたね。
怖っ!