このレビューはネタバレを含みます
湿地の中の生き物として生きていく主人公の信念を感じました。
最終的に優しい恋人が、湿地から出ない彼女に寄り添う形で結ばれるのがちょっと可哀想かなぁとも思いましたが、湿地で生きることが彼女のアイデンティティであり、彼はそんな彼女がいなければ名誉も成功も意味がないと言っていたので、やっぱり幸せなのだと思います。
裁判をしている時に、町の人はみんな私を傷つけるみたいなことを言っていましたが、雑貨屋の夫婦とか弁護士さんとか出版社の人みたいに、世の中には良い人間もけっこういるってことにその後の人生で気づいてくれているといいですね。
殺人は駄目に決まってますが、殺された青年が悪いやつすぎて、主人公は自然の一部なのだから、これはもはや天罰じゃ!!という気持ちになりました。