他の方のレビューを読んで「えっ、これミステリーの枠だったの!?」と驚いた笑
ミステリーだとは思わずに観た方がいいと思う。
どこを切り取っても、とにかく美しい映画だった。
穏やかな気持ちにもなれるし、苦しい気持ちにもなる。
「心の傷は薄れてゆき、輪郭がぼやけた。
砂にしみこむ水と同じ。深みに潜む」
時間経過における傷の癒え方の解釈が、自分の感じ方と一致してるなと思った
思い出したくないほど傷ついたことや悲しかったことでも、時が経つにつれてだんだんと当時の刺々しさが和らいでいく
でも完全に消えることは無い
輪郭がぼやけても、表面的には出てこなくなってもそこに必ずある
ふとしたときにまた思い出してしまう
主人公がかなり不遇。
だけど、"自分の全て"ともいえるような大切な場所があったり、心から好きなものがあったりと
彼女を救ってくれるものが存在していてよかった。
最後はかなり駆け足に感じたかな…
ラストの展開にはゾワッとしたし皮肉を感じたけど、彼女がこれまで自然界から学んできたことだと思うと妙に納得できるような気がする