サイコスリラーの金字塔
あまりにも神格化されすぎていて、期待値上げすぎていたかな…
ラストの展開がどんでん返しというレビューをかなり見かけたし、私自身もそうなのだと認識しながら観ていたけど、別にどんでん返しではない気がする…。
（むしろ途中までの殺され方がエグいので、最後はどれだけグロくなるかと心配してた分拍子抜けした）
俳優陣全員の演技力には感服。
もちろん脚本が良いからという理由はあるけど、この作品がここまで評価されている所以がこの点だけでも理解できる。
構成に無駄がなくテンポが良いので
中弛みせず飽きないし、コンパクトな尺ながらも内容の充実度が高い。
7つの大罪を基に行われる殺人は、どれも常人には考えられないほど緻密で惨い。
犯行の最中が映されることは一切無く、事件の描写はいつも犯行後。
けれど映らないからこそ過程を考える余地があり、断片的に入ってくる情報にはひどく胸糞悪くさせられた。
※残酷な題材ながらも直接的に映るグロテスクなシーンが無い点は個人的には有り難かった
フィンチャーと言えば！な陰鬱さで良かったです。
