このレビューはネタバレを含みます
意味ありげな題名、悲惨な前半からどんな真相が待ち受けているんだろうと思ったけど完全な予想の範囲内
しかもジャンルとしてはミステリーなんだろうけど、その真相部分に対してのアプローチがほぼなく、フェアではないなと思う
ミステリーではなくドラマだ、だからこれでいいんだと主張するならそれは構わないが、それにしたって面白くまとめられてるとも思わない
湿地の娘、とこそ呼ばれてはいるが、普通に理解者はいるし、一般生活も送っているし、ニャンニャンエロエロも中盤ずっとしてるし、本人たちが言うほど冷遇もされているようにも思えず(されてるのかもしれないがだとしたら描写が足りないよ)
むしろおしゃれ生活やろあれは
成長してからは清潔感があって見た目もきれいだし、何より役者もそういう人を起用していることもあって、恐らく作りて側が感じさせたかった“湿地の娘の悲壮感”みたいなものは微塵も感じられなかった(前半は除く)
もっとムラ社会の恐ろしさを感じさせるような作りなのかと思ったけれどそこまででもなく
あの弁護士もなぜあんな肩入れをするのかについて深い描写もなく
元彼新しい彼氏もそうだし弟も、大分類で言ったら同じ系統の顔でなんか代わり映えがしなかった
母親もクソなはずだがクソとしては描かれておらず
結果的に中途半端なポリコレに侵食された“暴力に対して立ち上がる女性すごい”的な匂いを感じてしまい萎えた
勝手な思い込みではあるけれど、もっとしっかりと硬派なミステリーとして描かれているかと思って期待していただけに残念な出来だった