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ザリガニの鳴くところのSKuriのレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
4.5
「危ない時は、ザリガニの鳴くところまで逃げろ。」


"ここから出なきゃ。無罪でも死刑でもいい"
街の人気者が湿地で突然死。疑いをかけられたのは誰も存在をよく知らない"湿地の娘"。不透明な真相を偏見の中から探る。

想像してたおどろおどろしさは皆無。
そこにあるのは尊く儚い一つの純愛。

繊細な心理描写、役者陣の絶妙な演技が凄い。そして、最後の最後まで意味を含ませる演出に気圧される。特別は無いけど、洗練されていて気持ち良い。

肌、目の色、言葉、思想、湿地に住む...
自分達とは何か違うだけの人を差別し遠ざける。嫌悪や侮辱の元は怒りではない。知らない事から生まれる"恐れ"なんだと思う。

孤独と怯えは違う。彼女の言葉は真に強い。





2024年鑑賞18本目
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