しおの

ザリガニの鳴くところのしおののレビュー・感想・評価

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)
2.9
序盤の雰囲気から予想したよりもだいぶ愛憎劇の話だったが、湿地に見捨てられた少女という設定や少女と町との距離感、時代背景などのオリジナリティの効いたミステリーだった。これら独自要素はたぶん大体が原作の手柄とも言えるか。しかしおそらく小説ならば登場人物がもうすこし高い解像度で丁寧に描写できているだろうと推測するが、本作はそういう複雑性を映画でできる一杯の範囲で表現できているのではないかと思う。ミステリーとしても主人公のキャラクターが読める台詞がいくつかありなかでも自然界に善悪はないのかも、みたいな台詞が肝。些かユートピア感が過ぎるきらいがあるのが確かに難あり
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