なお

ロストケアのなおのレビュー・感想・評価

ロストケア(2023年製作の映画)
-
未来の私の両親であり私だと思った。
直視できなかった。
見たくないものだった。ということは、見るべきものだった。

穴に落ちてしまわないように、今からできることをやらねば、とも思う一方、落ちてしまっても生きていかなきゃいけないのが人生だよな、と思った。側から見たら絶望のどん底でも当人は這いつくばって生きていて、そこに1つも希望がないのかどうかは他者が決められるものではないし、思いもよらないところから希望がさしてくる可能性は絶対に0ではない、と思った。
絶望に対する解決策に死を選んだとしたらいつか必ず後悔する、と思ったし、そう思い続けることが、生きるという業を背負った私たちを奮い立たせるのではないかと思った。
だから、安楽死は解決策ではない、生きるために何ができるかを考えたい、と思った。
なお

なお