ロストケアのコウシのネタバレレビュー・内容・結末

自分の両親が年老いて介護を必要とした場合、気持ちとしては助けたいと思う。
けど一方で自分の人生を犠牲にしなければいけない。
生活はどうする？お金はどうやって捻出する？もし変わり果ててゆく両親を見ても介護を続けられる？
道徳的に殺しは良くないことだけど、その道徳感が介護者を苦しめているかもしれない。
自分は当事者じゃないから共感はできなかったけど、同じ境遇の人は共感したんじゃないかな。
前にテレビ「ノンフィクション」でゲーム芸人フジタさんの介護の特集やってたの思い出した。
まず必要なのは福祉サービスの理解を深めることだと思った。

映画としてもすごい良かった。
松ケンさんと長澤まさみさんの会話劇は見応えあったし、柄本明さんが必死に訴えるシーンもジーンときた。何より松ケンさんがラスト父を手にかけるシーン。生きててほしいけど理想論だけじゃ生きられないつらさを見事に演じきってた。さすがの一言。