【あらすじ】
老人と訪問介護センターの所長の遺体が早朝の民家で発見される。捜査線上にセンターで働く斯波が浮かぶが、彼は介護家族に慕われる献身的な介護士だった。検事の大友は斯波が勤める訪問介護センターでは世話をしている老人の死亡率が異常に高く、彼が働き始めてから自宅での死者が40人を超えることを突き止める。
【感想】
エンターテイメント性は薄い重厚な社会派ドラマ。
サスペンスやミステリー感はありません。
展開はかなり読めてしまってドキュメンタリーに近かった。
これから日本が立ち向かう介護社会。
歳を取れば自然と失われる気力。生きたい気持ちが失われても死なない身体。想像すると恐ろしい。
子を持って苦労をかけてまで世話にはなりたくないという気持ちは痛いほどわかる。
お互いの正論が衝突して考えさせられる。
といっても観た後に何か行動するかと問われたら。
変わらない、変えられない、日本への警鐘か。