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無垢なる証人のぴくたんのレビュー・感想・評価

無垢なる証人(2019年製作の映画)
4.0
【あらすじ】
人権派として活躍してきたが現実と妥協すると決めた弁護士スノ。彼の世間的イメージを活用したい彼の所属事務所は、スノにある殺人事件の容疑者を担当させる。容疑者は80歳の老人で、その家で働く家政婦の女性が犯行を疑われていた。ソノは無実を訴える女性を弁護しようと彼女が老人を殺害する現場を目撃したという検察側の証人、自閉症の少女ジウを訪ねる。スノは意思疎通が困難なジウと、なんとか心を通わせようとする。

【感想】
「いい人」がテーマです。
子を持つ親になって「いい人」とは何なのか自問することが増えた気がしますが、まさに考えさせられました。

スノの父は「いい人」だから友達に借金の保証人になって肩代わりを食らってしまい、スノはその借金返済に追われています。


スノの父は「いい人」と言えるのでしょうか。


ただ目の前にある収入や世間体に必死に働いていれば、万人を救えないことはあると思います。
家族に迷惑かけたくないというのも言い訳しているだけなのかなって、僕には刺さりました。

展開自体はシンプルなんだけど、自閉症のジウを通して「いい人」を定義化して選択するスノの姿に惹かれます。

人って出会いから形成されるんだよね。
いつも同じコミュニティにいるのではなく、新鮮な出会いも求めていかないと。
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