かなり重いし、辛かったです。現実でもこういうことが起きて、問題にもなっていることがよりキツイですね。
簡単な内容は、ある早朝、民家で老人と訪問介護センター所長の死体が発見された。死んだ所長が勤める介護センターの介護士・斯波宗典が犯人として浮上するが、彼は介護家族からも慕われる心優しい青年だった。検事の大友秀美は、斯波が働く介護センターで老人の死亡率が異様に高いことを突き止める。取調室で斯波は多くの老人の命を奪ったことを認めるが、自分がした行為は「殺人」ではなく「救い」であると主張。大友は事件の真相に迫る中で、心を激しく揺さぶられる。。。というような内容でした。
内容が結構重めでしたが、豪華な俳優陣と予告編を観て公開当時気になっていたものの観に行けず配信されたので観ることに。
だいぶ重めでキツかったし、現実でも孤独死や老人に向けた殺人が起きていることに目を向けるとよりキツくて胸が苦しくなりました。こういう事があるともっと介護に対する制度や国の対応は手厚くする必要があるなと思いました。
松山ケンイチ演じる斯波のやっていることは殺人だし最低のことだけど、斯波の過去や現状を知ると辛くなってしまいました。ただそんな難しい役どころを見事演じきっていました。とても見応えがありました。あとは柄本明さん凄まじかったです。体が不自由で認知症も続く中で、緊張感や不安感を鬼気迫る感じで演じていてエグかったです。
斯波目線の介護する目線だけでなく、介護される目線、まだ介護というものを知らない目線のどれもがしっかり描かれていて良かったです。一方的になりがちだけど、しっかりと色んな目線で描かれる事でそれぞれの心境などが捉えられて良かったです。
