お互いの不在によって存在が証明される...いない=いる
前観た時は途中でレスリーチャンが離脱するのが腑に落ちなかったけど改めて観るとリアリティがあってよかった。別れてくっついて別れてくっついて、別の誰かとくっついて。何も劇的な終幕に向かうことだけが映画の描くドラマではない。最後いつもの香港に帰るのではなく、一旦台北に寄るのも寂しさがあって良い。確実に家には近づいているけどもまだ少し違う風景、旅の終わりはこんな感じだ。
個人的カーウァイベスト『天使の涙』が揺らいだ、正直。発火しっぱなしの人間関係という意味では『ブエノスアイレス』がダントツだ!