このレビューはネタバレを含みます
レスリーチャンとトニーレオン。すれ違う2人から溢れ出す人間味と火照りが、イグアスの滝に吸い込まれていくようでした。ウォン・カーウァイ監督の時と記憶を駆け巡る画面美はいつも頭から離れません。この先も一生語り継がれる革命的な映画だと思います。
私はラストシーン、チャンチェンを追っていくトニーの心はまだレスニーに留まって離れないと考えていたのですが、「恋は移り変わる」という文章を見てから人間は変わってくのか…(チャンチェンへの恋へと変わっていた)と切なくなったりしました。結局レスリーだけ残された空間も空虚で、現実らしいと思いました。