“やり直そう、の一言が恐くて。”
ウォン・カーウァイが描く同性恋愛。なにがってこの時代なのに、“同性愛”であることは全く異性愛と区別されてないんだよね。た同性愛の是非やそれによる葛藤をテーマに描く作品はおおいけれど、もうそんな次元じゃなかったのよね…これ。
モノクロ、カラーと交互しながら、トニー・レオンが場面によって七変化する。走馬灯のように流れる二人のくっついたり離れたりの後に、イグアスの滝のシークエンスがあまりにも長いことで、ファイ気持ちに同化するように感情を整理することができて、終わった後には自分も清々しい気分に。再会したらまた好きになってしまうから、もう会わないのかな。なにが正解なのかな。正解なんてないのかな。