腎臓売買女

ソウルの春の腎臓売買女のレビュー・感想・評価

ソウルの春(2023年製作の映画)
4.0
ファン・ジョンミンのファンであり、キム・ソンス監督の『アシュラ』が好きなので鑑賞。
韓国現代史をイマイチ理解出来てないので、ついていけるか不安だったが、思ったより分かりやすく作られてある。何処までが事実で、何処からフィクションなのかをきちんと勉強していかないといけないが、取り敢えず話についていけた事に安堵した。
映画の緊張感が凄まじいので、あっという間に惹き込まれる。
ファン・ジョンミン史上一番の極悪人であり、韓国では「ファン・ジョンミンに腹が立つので『人質 韓国トップスター誘拐事件』を観て解消する人が続出していると聞いていた。
序盤では私が状況を把握しているが、心底理解してないせいか、ファン・ジョンミン演じるチョン・ドゥグァンに対して(もっと嫌な人間を演じていたけどな〜)と、のほほんと鑑賞していたが後半に畳み掛けて(オ・ジノ少佐が亡くなる辺り)これが「実話に基づいたフィクション」であると考えれば考える程、怒りを抱く。
そして、ファン・ジョンミンの「立場上、怒りを露わにしないが、上手くいかないことに起こっている人」の演技が上手い!流石!ファン・ジョンミン!後半の高笑いには震えた。
徴兵令がある韓国だと「軍」はもっと身近だろう。そりゃ、『人質』で解消するだろうと納得して出来る。
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