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東京2020オリンピック SIDE:Bのesewのレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:B(2022年製作の映画)
2.5
2023.8/2

意外と退屈。作品通して何が言いたいのかはよくわからない。天皇は出ているけど、出演者にクレジットされていなくて名前を言ってはいけないやんごとないあの人感が最高潮だった。

大会運営が二転三転でスケジュールが切迫してるのでしょうがない部分もあるんだろうけど、各部門の責任者のおじさん&お爺さんのスタッフやジャーナリストへの高圧的な発言や態度が随所でとても目に余る。極めて日本的なその部分が全世界に発信され記録されたのは作品が制作されて良かったことだろう。

野村萬斎と佐々木宏の確執が大袈裟にわかりやすいドラマのように編集されてて笑えた。MIKIKOの虚無発言も面白い。椎名林檎の無言の横顔。

東京五輪、しっちゃかめっちゃかで終わりましたということが序盤のリレー日本代表の受け渡し失敗やバド代表のアクシデント交通事故、中盤のIOCと東京五輪委員会の発言のなすり付け合い、上記のクリエイティブチームの確執、森喜朗失言会見での追及逆ギレ、終盤のマラソンのスタート繰り上げ怒号会議などで象徴されたのであった。

見てて思ったけど2年経ったらほぼ何も思い出せず、30年後ぐらいに昔東京でも2回目のオリンピックやったんじゃよって口伝するのは絶対無理な気がしたのであった。
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