実在の水球チームをモデルにした作品……という触れ込みは無かったことになったのだろうか? という程に、キャラは濃くなり話は大事になっていた。取り敢えず水球は全然しない。
前作に続き、割りかし重めの内容であるがキャラクターの個性で賑やかに観れるのが良い。この手のマイノリティーが声を上げるには目立つしかないというテーマはなかなかに考えさせられるものがあり、キャラクターそれぞれの個性に深みが出ている気がする。
特に本作、ジョエルのキャラが凄いことになっていた。二作目にして属性が盛られていた。
今回の騒動である舞台となる矯正施設だが、なかなかに悲惨でフィクション感が凄い。あんなものが今でもあるなら酷い話である。ただ全て観て、実は監督が最後の『ショーシャンクの空に』をやりたかっただけなのでは……? とも思ってしまった。まぁ、それはそれで良いのだが……。