とにかく熱い熱い。
ここまで人の心を奮わせ感動させる作品を生み出し続けられるとは……。
改めてウマ娘という作品の凄さを感じた。
前回のRTTT同様、史実に基づくレースは熱く、キャラクターの魅力も抜群。
今回はレースを中心に話が進んでいく構成で、それだけにレース描写にとても気合が入っていたように感じる。
そのスピード感と力強さに観ているこちらもついつい力が入り、その結果にキャラクターと一緒になって一喜一憂してしまう。
アグネスタキオンの圧倒的強さに息を呑み、最後のジャングルポケットの走りには歓声をあげたくなった。
今回主人公のジャングルポケットは何とも気持ちの良いキャラで、少年漫画の王道主人公的。そんなポッケの前に壁として立ちはだかるのがアグネスタキオンで、そのキャラクターはなかなかにエキセントリック。
それでも最後まで観ればその内に抱えるレースへの情熱が分かり、最後走り出すシーンは運命を自身の手で捻じ伏せる彼女の強さを感じられて胸が熱くなる。
この辺り、前回のRTTT同様史実を捻じ曲げる創作物の持つ力を実感した。
そんな中、前作に続きテイエムオペラオーの存在感はファンとしては実に嬉しい。
覇王として覚醒したオペラオーのこれ以上ない強者感はたまらない。
そしてそれに並ぶメイショウドトウの姿に嬉しくなる。
それ以外のキャラも、フジキセキやマンハッタンカフェ、ダンツフレーム等魅力的なキャラばかり。
作品に触れる度に好きなキャラが増えていく。
キャラが変われば作品の雰囲気はこうまで変わるものかと驚いたと同時に、これならいくらでもシリーズを続けられるなと安心した。