このレビューはネタバレを含みます
前半はとんでもなく倫理観のない映画だが、ポップにしたらなんとなくエンタメとして成立していて、中盤、終盤はそれをひっくり返して、倫理観のみで物語を成立させたバケモノ的つくりの作品。
主に童話を、知ってて当然というようなオマージュで命を軽くみてること自体をおとぎ話にしてしまう仕様だ。
元からそうなんだけどさ。
テーマ的には「他我問題」「人生論」「共存」「環境」とまああげだしたらきりがない。
しかしそれがうまく収束するつくりはほんとうに感動した。そこには「創作論 」も含まれるであろう。
「命」について書いてるレビューを見かけてこれに興味もったけど、あまりそういう話じゃないじゃん。命はなくなるぞ。そこまで持ち上げるほどのテーマじゃない。
でもこれって冒険に必要なのは冒険というか冒険といわれてピンとくる要素をエンタメ化したという当たり前かつ簡単な話かもしれない。
とんでも作品を観た。