みちたろ

マルセル 靴をはいた小さな貝のみちたろのレビュー・感想・評価

4.3
監督自身が寓話的な世界を構築しておきながら、その世界をまさかのドキュメンタリー形式で撮る。ネット社会をちょっぴり批判しながら、マルセルとおばあちゃんのドラマを描ききる。視覚的な新鮮さもさることながら、脚本の構成も巧みだ。

本当に貝殻が動いているようにしか見えない撮影技術に驚かせされたが、やはりマルセルと家族についてのドラマが素晴らしい。主人公は貝殻だが、その中身は普遍的で美しい人生賛歌の物語だった。
みちたろ

みちたろ