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暴太郎戦隊ドンブラザーズ THE MOVIE 新・初恋ヒーローのmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.7
ドンブラザーズ。
特撮戦隊モノ、大好きなんだけど、最近は光の国の光の巨人の方に傾倒し過ぎて、なかなかこっちに目を向けられてない。
だから、ドンブラザーズ、ここに来て初体験。

始まる前の情報解禁でこのモチーフは知ってた。
「どんぶらこっこ、どんぶらこっこ、、、」の桃太郎。
桃太郎のレッド、犬の青、雉のピンク、小さい黒はよくわからない、、、そして、鬼の黄色。

まず特色は“◯◯ジャー”ではない。これは“ゴーバスターズ”以来10年ぶりらしい。
戦隊シリーズ46作目にして「革新的な挑戦」みたいなコンセプトらしい。

そして、ピンクが戦隊ヒロインの代名詞、女性、、、ではない。女性は黄色、でも彼女のモチーフは桃太郎の中でも“鬼”。

ピンクは少し歳上の亜流の設定の男性。
あえて女性メンバーに“鬼”。なかなか「革新的」。

そして、皆さん、脚本家、物書き思考のメンバーで構成されている。“桃太郎”をそっちになぞらえているのは意外だった。

しかしながら、1人、絶対にブレない奴がいる。
レッド。こいつはレッド気質のど真ん中の王道キャラクター。
難しいこととか、細かいことはもはやどうでも良い。
「目の前に困ってる奴がいたら助けない奴なんているのか?」の奴。

「名乗って、、、いいんだな?」
めちゃかっこいいぞ、レッド。

今回も、突拍子もない映画撮影が舞台で、脚本家としてのライバルの作品に出演者として乗り込んで一泡吹かせたろう精神。

破天荒な流れで話が進む。まさに「どんぶらこっこ、どんぶらこっこ、、、」と着地点もわからず流れている桃のように、予想もできない展開の数々。

最低な演技が「リアルだ!」と称賛され、いつの間にか主演のレッドが脱落し、他のメンバーが乱入しまくり、もやは監督の意向なんて関係なくなる撮影現場。

すごい破茶滅茶な展開。
レッドは神輿に担がれてメンチ切るし、まさに“お祭り騒ぎ”の様相。

TVシリーズ観てないから混乱もあるものの、そんなレベルでも勢いで最後まで連れて行かれてしまう怒涛のシリーズ、それが“ドンブラザーズ”、、、のようだ。

こいつら、いわゆる“ロボ”はないのかな。
それぞれ“個のメンバーがロボっぽく”なる。これもまた斬新。

これらを可能にするのが、桃太郎と“アバターチェンジ”。

短時間でとんでもない情報量をイチから投げられて消化不良を起こしてるものの、これはこれでいつかTVシリーズを観るのが楽しみなアクセルベタ踏みぶっ飛ばし系戦隊、良いね。


F:1802
M:337
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