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ヨーロッパ企画の大好きなタイムリープもといタイムループをいつメンで、という映画企画。今回は貴船の旅館で従業員と客が2分のタイムループに巻き込まれる、というもの。前作『ドロステのはてで僕ら』で用いたモチーフは"合せ鏡"、つまり無限遠には理論上過去の自分がいるという早瀬耕的なそれだったわけで、未来の見えるディスプレイとの掛け合わせはまるでその理論を拡張したかのような面白さがあり、しかも時間の流れを可視化するという離れ業までやってのけていたわけだが、今回は特にそんなこともなく、前作でも感じたタスクをこなす作業っぽさが前景化してしまっている気がする。悪いことではないが、驚きもなく、登場人物と同じように(？)"いつまで続くんだろうか"と考えていた。でも、あの迷路みたいな旅館はとても良い。どこからでもどこにでも行ける感じで作業感を打ち消そうとしているのが伝わってくる。ので個人的にはトントン。久保史緒里の思わぬ活躍に加点。
