きりん

リバー、流れないでよのきりんのレビュー・感想・評価

リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)
4.2
私が大好きなヨーロッパ企画の映画あるよって教えて貰ってこりゃ観ない訳にはいかないやーつと思い劇場へ。

京都・貴船の老舗旅館を舞台に2分間のタイムループに迷い込んだ仲居のミコト(藤谷理子)含む従業員とお客さんたち。果たしてこのループから抜け出せるのか……🌀🌀


『ドロステのはてで僕ら』のレビューでも書いたけどこれ程時間を操るの上手いのはクリストファー・ノーランか上田誠かってぐらい天才的⏱規模は全く違うけどww

ドロステと同じくたった2分の出来事。2分を繰り返しているだけなのにちゃんとストーリーになってるし、巻き戻ってるんだけど話は前に進んでいく不思議さと可笑しさとおバカさと🤣

通常ループ物って主人公だけもしくはその周辺人物だけがループしてて、他の人物はループしてないからほぼ画変わりはなくどうやって元に戻るのかってのが定番。でも本作は全員がループしてる上にその理解力の早さったら尋常じゃないから3~4周目ぐらいにはもうなんとかしようとするスピード感が小気味いい✨もちろん全員記憶や意識も維持。

だからこそ先にも言ったようにわずか2分ながらちゃんと前に向かってるし毎回違う2分を魅せてくれるから面白い🤣テンポの良い会話劇のようでもある。

登場人物それぞれにもドラマがあって、ループする中で人生を見つめ直したり、普段やれないことを試したりする時間があり(2分だけどループしてるから時間は無限と言っていい)、未来を見出そうとする姿は毎日代わり映えのない日々を送る我々へのメッセージでもあったなぁ✨

なかでも作家先生(近藤芳正)の2分の楽しみ方が最高でいてアホ過ぎる🤣まぁ楽しみすぎてそれはやり過ぎってことになっちゃうけど🩸だけどなんだか軽くて笑いを誘う。

タイトルの意味も中盤以降にわかって、そういうことなのかぁと思わず膝を打った。それもさらなる笑いの伏線であることも面白かった🤣

ただ気になる点もあったかな。観た人はわかると思うけど、天候だ。この落とし所はヨーロッパ企画らしさがあって嫌いじゃないけど好き嫌いわかれそうではあるかな⛄️
あと恋愛模様の中弛み感は否めない💦


そしていつも突如として現れる最後のあのキャラとかはヨーロッパ企画ではお馴染み。今回は最初から伏線も張られてる親切設計。ハリボテのようなあれとかは んなアホなって思われても仕方ないかも笑

でもそれがヨーロッパ企画。
これからも一生ついて行く所存でございます🙌🏻✨
きりん

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